INTERVIEW

with

EIGO
YAMASHITA

研究開発

山下 英吾

2010年入社
工学部機械システム工学科出身

5~10年先の未来を見据えた研究。

私は2018年から、技術部の開発研究プロジェクトに所属しています。開発研究プロジェクトが手がけているのは、近い将来の量産を目的とした設計ではなく、5~10年先の未来を見据えた研究です。設計課の仕事が「1」を「10」に広げることだとすると、私たちの仕事は、「0」の状態から最初の「1」を生み出すことだといえます。
私の研究テーマのひとつにポンプ省エネ化があります。ポンプは生活のライフラインとして欠かすことができないものであり、私たちの日々の暮らしを支えるために動き続けています。エネルギー削減、環境への貢献につなげられるよう、更なるポンプ省エネ化に向けた基礎研究を行っています。業界内だけでなく世の中全体にアンテナを張って情報収集を行い、自分自身のアイデアをもとに開発を進めます。また、具体的なアイデアは、各種解析技術を用いたシミュレーションの実施や実機検証を通して形にしていきます。
「何か新しい発見はないか?」と常に意識して検証を行なっています。常識にとらわれない柔軟な考え方が求められる仕事だと思っています。

5~10年先の未来を見据えた研究。

CAREER

  • 2010年
    入社、岡崎工場 技術部 設計2課に配属
    ~3年目:主に設計者の補助として試験などを担当
    4年目~:設計担当として各製品開発を担当
  • 2018年
    技術部 開発研究プロジェクトに配属 主にポンプ部の研究を担当

使う人の「困っていること」
を感じ取る。

以前取り組んだ事例をご紹介します。省エネ化の研究テーマの他にも、柔軟なアイデアが求められる開発業務があります。
対象となったのは、長きにわたり量産実績のあるポンプの改良でした。時代の変化に対応するため「更なる安全性」がキーワードとなっており、当社ならではの特長を出すために日々アンテナを張っていました。
開発のヒントになったのが、年に一度行われる「営業研修会」という名の営業担当者と直接コミュニケーションがとれる場での会話です。私は営業担当者の直接的なニーズを聞くだけではなく、「何に困っているか」という潜在的な課題を読み取ることを心がけています。この時に私が気づいたのは、「安全性」の他に現場の困りごととして「視認性」(製品のメンテナンスなどの際に内部を確認しやすいこと)が求められているということです。しかし、視認性を高めることに注力すると、開口面積が増えて指が入りやすくなり、「安全性」が損なわれるおそれがあります。「視認性」と「安全性」という、相反するものを両立させることが開発の課題だと気づくことができました。課題を解消するために海外のおもちゃの形状が使えると気づいた私は、そのおもちゃをヒントに設計を実施。当社ならではの特長を持つ製品開発につなげることができました。

使う人の「困っていること」を感じ取る。

社員の挑戦を認めてくれる会社。

上記の事例のように、部署の垣根を超えた意見交換の場があることが、製販一体のメーカーである当社の特徴です。また、技術部の内部でも、お互いにサポートし合いながらものづくりができる風土があります。課題に直面した時でも一人で思い悩むことはなく、経験豊富な上司や先輩にすぐ相談することができます。
パソコン上の図面だけを見ていては、良いものづくりはできない。それが、技術部に共有されている考え方で、人と顔を合わせて自分の考えを伝えるという、リアルなコミュニケーションが大切にされています(協力工場にも頻繁に足を運び、妥協のない打ち合わせをします。そのことが、お互いに納得できるものづくりにつながります)。
0から1を生み出すことは簡単ではなく、当然「産みの苦しみ」が伴います。しかしそれはあくまで前向きな苦しみです。それを乗り越えて結果が出た時には、この仕事でしか味わえない達成感を得ることができます。「こういうものをつくりたい」「チャレンジしたい」という思いを形にできることが、川本製作所の魅力だと思っています。

1DAY

  • 9:00-10:00
    メールチェックを実施。解析結果の確認
  • 10:00-12:00
    実機検証
  • 12:00-12:45
    昼休み
  • 13:00-15:00
    打ち合わせ(研究テーマのレビューなど)or 協力工場先へ出張(試作意見交換)
  • 15:00-17:10
    検証結果の分析→再設計
  • 17:30
    退社

休日の過ごし方

本当はサッカー観戦と言いたいところですが、子供がまだ小さいので、サッカー観戦には行けず、もっぱら公園などで一緒に遊んでいます(鬼ごっこや最近だとTVでやっているハンター役)。子供の運動会が近くなると、かけっこの練習をするのですが、30歳を超えてからよく筋肉痛になり、運動会で転倒する父親の姿がイメージできるようになりました。

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