自社の製品が世に出ていく喜び。

地元のガス会社で、住宅リフォームの営業をしていた頃、仕入先として住設メーカーの方々と関わる中で、メーカーの仕事に興味を持ちました。メーカーの一員になって、製品が世に出ていく過程を支えたい。そう考えた私は、24歳の時に川本製作所に入社しました。製品評価の高さや、ポンプ専業メーカーならではの堅実なイメージに魅力を感じたことが、入社を決めた理由です。
入社後は、名古屋営業所での勤務や横浜営業所の相模原駐在を経験し、現在は東京営業三課の課長を務めています。売上目標を達成するための方針や重点施策を決め、課のメンバーとともに営業活動を推進することが、課長としての私の役割です(目標数字の進捗管理や課員の業務サポートに加え、お客様への同行営業を行うこともあります)。課員一人ひとりがモチベーションを持って仕事に取り組めるよう、部下に対してもきめの細かいコミュニケーションを心がけています。

「一緒に育てていきましょう」というお客様の言葉。

営業の仕事をする中で実感するのは、社内外を問わず、人とのつながりが大事だということです。さまざまな人との関係が、意外なところで役立つことがあります。そうして人と関わりながら成功体験を積み重ねることが、営業担当者としての成長につながります。
自分の経験を振り返って特に印象に残っているのが、27、8歳の頃の出来事です。当社に転職して営業を3、4年経験した頃、比較的早い段階で大手のお客様を担当することになりました。何とかお客様についていこうと必死でしたが、当時はまだ営業経験が浅く、十分な対応ができていなかったと思います。そんなある時、私の上司がそのお客様を訪問する機会がありました。「髙橋はご迷惑をおかけしていないですか?」と質問した上司に対し、お客様は「彼は一生懸命やっているので大丈夫です。一緒に育てていきましょう」と言ってくださったそうです。「一生懸命に取り組む姿勢」という、当時の自分が唯一持っていたものを評価していただけたことを、とてもうれしく思いました。その後につながる大きな励みになったことを覚えています。

自分の仕事を、手堅く積み重ねていく。

当社の営業の役割は、製品を売ることだけではないと、私は思っています。お客様の仕事が円滑に進むようサポートし、より良い結果へとリードすること。そこにメーカーとしての付加価値があると思っています。大切なのは、大きなファインプレーを狙うのではなく、お客様からお預かりした現場に真摯に向き合うことです。何年もかけて手堅い仕事を積み重ねた結果が、自分自身の評価になるのだと思います。
私たちの仕事に、「こうすれば必ずうまくいく」という正解はありません。ある現場を受注し、無事に製品を納めるまでには、必ず予測不能な出来事が起こります。そうした一つひとつの局面を仲間と協力し合って乗り越えていくことに、私は面白さを感じています。
当社の製品を選んでくださるお客様の期待に応えたい。そして、何とか業界トップメーカーになりたい。そういう気持ちを共有しているのが、川本製作所の社員です。仲間と一緒に仕事に取り組んだ日々を10年、20年後に振り返り、思い出を語り合う。その瞬間を楽しみにしながら、仕事に取り組んでいきたいと思います。

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